1. ラフを描き殴る 2. 清書する 3. スキャニング 4. 線の修正と写植 5. 人物の彩色 6. 人物の陰影を作る 7. 背景を作る 8. 空気感を入れる 9. 効果線などの演出を入れる 10. 完成 |
【ラフを描き殴る】 |
この漫画では、ラフがネーム(画面構成を決める走り書き)の役割も兼ねているので 構図を慎重に考えながら下書きしていきます。 A4サイズの漫画用原稿用紙1枚に2ページずつ。これは第6話の13・14ページ目です。 アクションやトリッキーな構図、ガチムチキャラを含む場合は作画が遅くなりがちで、 このラフ1枚には大体3時間ほどかかってます。 このページの先頭へ |
【清書する】 |
納得いく構図が完成したら枠線を引き、清書開始。 使用画材:開明まんが墨汁、日光サジクロームペン、コピックマルチライナー、彩色筆 4話と番外編01までは普通の墨汁を使ってたんですけど、乾きが遅いので変えました。 ……が、まんが墨汁はちょっと線が滲む上に消しゴムで微かに薄くなるのがネック。 因みに不器用なので清書が下書きの通りに上手くいくとも限らないのが辛い所。 このページの先頭へ |
【スキャニング】 |
1枚大体1時間くらいで清書完了。消しゴムをかけて、アナログでの作業は終了。 背景や効果線はPC上で描き加えるので、ここでは寂しい人物画のみ。 作者は消しゴムかけが一番苦手で、今まで何度も原稿を皺くちゃにしてますorz 消しカスを綺麗に払ったらスキャニング(グレースケール・解像度200pixel/inch)して、 Photoshop Elements起動。 このページの先頭へ |
【線の修正と写植】 |
まずは線画のコントラストを調整し、余白は徹底的に白く主線は徹底的に黒くします。 レベル補正レイヤーを作り、絵の入力レベルを少し下げればOK。 次に 主線を範囲選択→選択範囲反転→白で全体を塗り潰す で汚れやかすれを除去。 これで取りきれなかった分や余分な線は手作業で消していき、足りない線は描き足します。 線が大体整ったら吹出し内に台詞を写植。常にカッコイイ(笑)表現を考え続けているので、 ラフの時と多少台詞回しが変わる事もしょっちゅう。(この場合はキングの台詞に変更あり) 大体1時間で線修正と写植を終えて画像統合、これで彩色準備は完了。 このページの先頭へ |
【人物の彩色】 |
ここからは実際の公開時と同じサイズに画像を切り取って、1枚ずつで作業続行。 カラーモードをRGBに変更→線画を乗算モードに→下に人物色レイヤーを敷く→彩色 色を以前の漫画からスポイトツールで拾いつつ多角形選択ツールでポチポチと塗り進め、 はみ出た分は消していくの繰り返し。 塗った後で見えてくる汚れやかすれもあるのでその都度修正。 このページの先頭へ |
【人物の陰影を作る】 |
人物色レイヤーの上に陰影用レイヤー(乗算モード)を重ね、人物の陰影を作っていく。 作業の効率化を図る為、アニメ塗りでざくざくと。 大ゴマやアップの場合は陰影の輪郭をぼかしたりもするけど、それはまだ後回し。 ここまで来て漸くそれっぽくなってきた気がする。 このページの先頭へ |
【背景を作る】 |
今まで真っ白で寂しかった背景を追加します。 線画レイヤーの上に直線ツールなどなどでごりごり描いていき、ヒビや汚れを入れ、 人物色レイヤーの下に背景色用レイヤーを作る。 背景だけでまる1日かかる事も珍しくない。特に2話のバイクの時はそりゃもう。 このページの先頭へ |
【空気感を入れる】 |
今回は薄暗い室内のシーンがメインなので、画面全体にグレー(乗算モード)の グラデーションをかけまくります。大分実際の漫画に近付いてきたかしら。 このページの先頭へ |
【効果線などの演出を入れる】 |
アクションシーンには欠かせない集中線などをこつこつ入れていきます。 この辺の作業はホントに地味で長い! 直線ツールとコピペの繰り返し繰り返しなので やってる内に精神がゲシュタルト崩壊を起こしそうになる事もw 多い時にはコピペした線だけでレイヤー数が200を超えることもあるので、セーブは こまめにしないと停電などでこの努力がパーになり立ち直れなくなります。 このページの先頭へ |
【完成】 |
あとは肌や髪にハイライトを入れたり、陰影の濃さを微調整したり、血糊を足したり、 描き文字に色を入れたりなどなどして仕上げていきます。 ファイルサイズがかさむので、完成したらすぐ画像統合。 |
因みに統合直前の最終的なレイヤー数は御覧の通り。(一部名前変更し忘れてますw) 実際の作業ではめんどくさくてレイヤー名はいちいち入れませんが、概ねこんな感じ。 こうしてオサレマリオは皆さんにお見せできるようになります。 このページの先頭へ |